筑摩の教科書採択校を中心とした難関校の、中学２年生～高校１年生をコアターゲットにした、ノンフィクションの文章の面白さや語彙にたくさん出会えるアンソロジー。
近年、中学教科書の易化にともない、高校教科書との格差は広がるばかりで、中高をつなぐブリッジ教材が求められている。高校教科書に触れる前に、まずは小説以外の読書に慣れてもらうような指導が必要と考える。
近年刊行された本からの収録を意識し、全編教科書未収録。選定の基準として、文章としてのおもしろさや、新しい視点が得られることを重視する。分量も、具体例をカットせずに編集し、従来の教科書や副教材よりも長め。ただし、著者の顔ぶれは、中学・高校入試や中学・高校教科書を意識したものとする。最終的には、高１用「現代の国語」の冒頭に置かれる評論レベルの難度、プリマーやジュニアに自ら手が伸びるようになるレベルを目指す。
使用シーンとしては、中高一貫校の中学や、高校なら１年の自学自習用読書教材もしくは夏休みの課題などを想定。国語の授業で精読するというよりは、読書の延長としての自学自習、多読を念頭に置いたつくりとし、１作品10分ほどで読めるようにする。