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定価

836

(10%税込)
ISBN

978-4-480-05929-1

Cコード

0237

整理番号

329

2002/01/21

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

二〇〇二年度より新学習指導要領が実施される。この要領がめざす教育改革のねらいは「ゆとり」と「生きる力」の教育であり、それを実現するものが「総合的な学習の時間」である。これらをつなぐ論理は「子ども中心主義」であるが、この教育方針は本当に子どもたちのためになり、学校を再生するに足るものなのか?また、受験や詰め込み教育は本当に罪悪なのか?さまざまなデータを検証し、教育と日本社会のゆくえを見据えて緊急提言する。

目次

第1章 教育の制度疲労(政策担当者の問題把握
これまでの教育改革の成果 ほか)
第2章 「ゆとり」と「新しい学力観」「生きる力」の教育(「ゆとり」をめざす教育の問題認識
「新しい学力観」と「生きる力」の教育 ほか)
第3章 「ゆとり」のゆくえ―学習時間の戦後小史(子どもの「ゆとり」は奪われてきたのか
「勉強の時代」の復活―勉強のしすぎはゆとりを奪ったのか ほか)
第4章 「子ども中心主義」教育の幻惑(「ゆとり」と「生きる力」をつなぐ論理
「子ども中心主義」の教育 ほか)
第5章 教育改革の幻想を超えて(手段を欠いた理想のゆくえ
現実と理想のコントラスト ほか)

著作者プロフィール

苅谷剛彦

( かりや・たけひこ )

1955年東京生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。ノースウエスタン大学大学院博士課程修了、Ph.D.(社会学)取得。現在、東京大学大学院教育学研究科教授。専攻は教育社会学、比較社会学。データの精緻な検証により、教育や日本社会について、鋭く的確な発言をしつづけている。著書に『大衆教育社会のゆくえ』(中公新書)、『知的複眼思考法』(講談社)、『階層化日本と教育危機』(第1回大佛次郎論壇賞奨励賞受賞、有信堂高文社)、『教育改革の幻想』(ちくま新書)、『学校って何だろう』(ちくま文庫)、『教育の世紀』(第27回サントリー学芸賞受賞、弘文堂)ほか。

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