loading...

ちくま新書

路地裏で考える

——世界の饒舌さに抵抗する拠点

様々なところで限界を迎えている日本。これまでシステム?ノ背を向け、半径三百メートルで生きていくことを決めた市井の思想家がこれからの生き方を提示する。

定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07236-8

Cコード

0295

整理番号

1420

2019/07/04

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

人々はみな「いまだけ」「ここだけ」「お金だけ」という世界を生きるようになっている。そこで効率よく生産し、可処分所得を稼ぐことこそが「よいこと」とされ、それらができないものは弱者として切り捨てられていく。しかし、そういったシステムでは誰もが幸せになることはできない。そこで、本書では生活者の視点からそれらのシステムを捉え返し、いかにして乗り越えることが可能なのかを様々な事例から明らかにしていく。

目次

第1章 路地裏の思想(経済成長していく時代のシンボル―『あしたのジョー』から『釣りバカ日誌』まで
家族が崩壊した時代の新しい共同体
成長よりも持続を主眼にした経済―乞食の思想 ほか)
第2章 映画の中の路地裏(明日から世界が違って見える―『オアシス』
生き延びるためのコミュニティ―『湯を沸かすほどの熱い愛』と『万引き家族』
文明という悪魔―『コイサンマン』 ほか)
第3章 旅の途中で(鳥と熊と山姥と―姥湯温泉
『乱れる』の舞台を歩く―銀山温泉
映画館と織物の余韻―青梅 ほか)

著作者プロフィール

平川克美

( ひらかわ・かつみ )

1950年東京生まれ。1975年早稲田大学理工学部機械工学科卒業。渋谷道玄坂に翻訳を主業務とするアーバン・トランスレーションを設立、代表取締役となる。99年、シリコンバレーのBusiness Cafe, Inc.の設立に参加。現在、株式会社リナックスカフェ代表取締役。立教大学大学院ビジネスデザイン研究科特任教授。著書に『反戦略的ビジネスのすすめ』(洋泉社)、『株式会社という病』(文春文庫)、『経済成長という病』(講談社現代新書)『俺に似たひと』(医学書院)『小商いのすすめ』(ミシマ社)など多数がある。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま新書」でいま人気の本

いま話題の本