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ちくま新書

マイノリティ・マーケティング

——少数者が社会を変える

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07540-6

Cコード

0236

整理番号

1717

2023/03/07

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

伊藤芳浩さんは、先天性のろう者だ。大学時代に日本手話と出会って「日本手話を母語とする人間」としてのアイデンティティを育み、社会に存在するさまざまなコミュニケーションにおける障害と戦う運動をしてきた。
その伊藤さんが理事長を務めるNPO法人IGB(インフォメーション・ギャップ・バスター)は、東京オリンピック・パラリンピックへの手話通訳導入をはじめとして、目に見える成果をいくつも挙げている。伊藤さんによれば、その秘訣は社会運動に「マーケティング」の手法を取り入れたことにある。伊藤さんの本業は日立製作所のデジタルマーケティング。SNSなどを用いて企業や商品を好きになってもらい、さらに購買という行動に踏み出してもらう。このノウハウが、少数派の立場から社会に働きかける際に欠かせないのだという。
本書では、伊藤さん自身の経験をもとに、マーケティングの手法を用いて「少数者が効率的に社会を動かす方法」を伝える。「自分にもできる」「やってみよう」と思ってもらえる一冊にしたい。

目次

第1章 聴覚障害という「見えない障害」
第2章 社会の課題×マーケティング
第3章 “変革事例1”ろう者にも電話を
第4章 “変革事例2”オリ・パラに手話通訳を
第5章 “変革事例3”パブリックコメントにろう者の意見を
第6章 “対談”「普通のあなた」とマイノリティが社会を変える―伊藤芳浩×駒崎弘樹(認定NPO法人フローレンス会長)
第7章 マイノリティが生きやすい社会にするためには

著作者プロフィール

伊藤芳浩

( いとう・よしひろ )

伊藤 芳浩(いとう・よしひろ):1970年、岐阜県生まれ。手話を第一言語とするろう者。名古屋大学理学部を卒業後、大手総合電機メーカーにてデジタルマーケティングなどを担当する傍ら、仲間とともにコミュニケーションバリアフリーを推進するNPO法人インフォメーションギャップバスター(IGB)を立ち上げる。現在は同法人代表を務め、電話リレーサービス法制化や、東京オリンピック・パラリンピック開閉会式放送への手話通訳導入などに尽力した。

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