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ちくま新書

サプリメントの不都合な真実

あなたが飲んでいるそのサプリメントは大丈夫? 知ったら怖くて飲めなくなる!

紅麹の危険性は予知されていた! 「ビタミンやミネラルだから安全」は大間違い? 知ったら怖くて飲めなくなる。食品安全の第一人者が隠された真実を徹底解説。

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07666-3

Cコード

0240

整理番号

0

2025/01/08

判型

新書判

ページ数

224

解説

内容紹介

あなたが飲んでいるそのサプリメントは大丈夫?
知ったら怖くて飲めなくなる!
9割が知らない健康食品の真実を、食品安全の第一人者が徹底解説
科学的に考え、毎日の食べ物を自分で選びとるために――

紅麹の危険性は世界的に指摘されていた! 「ビタミンやミネラルだから安全」は大間違い? ウコンは肝臓機能を低下させる? 「伝統薬・漢方薬だから安心」とはいえない? 機能性表示食品は「気のせい食品」? 日本には健康食品の安全を保証する法や制度がない……それでもあなたはサプリメントを飲みますか? 食品安全の第一人者が海外の最新事情もふまえ、これだけは知っておきたいポイントを徹底解説。知ったら怖くて飲めなくなる。9割が知らないサプリメントの黒い真実。

目次

はじめに

第一章 それでも飲みますか?――紅麹問題から考える
いま起こっていること/事件の発端/原因解明の経過/日本腎臓学会の調査/大阪市による調査/増加する健康被害報告/消費者委員会の対応/紅麹原料を使っていた会社では/ベニコウジ色素をめぐる不安/台湾や韓国の対応/届出情報を読んでみる/海外では紅麹サプリメントに注意喚起がなされていた/米国の状況/欧州食品安全機関の見解/ドイツの評価/健康食品は健康な人が使うもの/「製薬会社だから信頼していたのに」という声/メディアの責任/危険は予期されていた

第二章 そもそも健康食品って?
健康食品とは何か/1991年、トクホの創設・制度化/サプリメントへの期待は裏切られた/臨床試験には時間がかかる/条件付きトクホ/機能性表示食品の導入/トクホで認められなかった製品が機能性表示食品に/データベースで提供されている情報/ガルシニア/届出された科学的根拠の質/消費者庁より優良誤認として指導された機能性表示食品の例/さくらフォレスト事件/臨床試験受託会社による「有意差完全保証」広告/ますます増える「いわゆる健康食品」/機能性表示食品は「気のせい食品」?

第三章 食品が安全ってどういうこと?
食品は未知の化学物質のかたまり/透析患者で健康被害が多く出て毒キノコと判明したスギヒラタケ/発がん物質/「食品安全」の意味/リスクとは何か/許容できるリスクとは/リスクアナリシスによる食品の安全性確保/食品に含まれるいろいろなもののリスク/リスクが高いのは意図せず食品に含まれてしまうもの/日本人はヒ素摂取量が多い/ヒ素のリスクへの注目/健康食品として販売されているヒジキ粉末/サプリメントなどいわゆる健康食品は最もリスクが高い/食品のイメージ/リスクのトレードオフ/リスクの大きさを測るものさし/食生活を安全にするには

第四章 海外のサプリメント規制はどうなっている?
海外ではどのような規制がされているか/米国のダイエタリーサプリメント/ダイエタリーサプリメント大国米国で起こったこと/米国人はサプリメントで健康になったか/米国における食品の健康強調表示/欧州の食品サプリメント・伝統的ハーブ医薬品/欧州の食品の健康強調表示/プロバイオティクス―発酵食品は体によい?/プロバイオティクスへの逆風/マイクロバイオーム研究の新興/カナダのナチュラルヘルス製品/新規食品とは何か/海外規制機関に警告されている食品

第五章 食品と医薬品の境界線
食品と医薬品のあいだ/食品衛生法と薬機法/食品の安全性確保の基本――HACCPとハザードアナリシス/営業許可制度と漬物騒動/特別の注意を必要とする成分/GMPって何?/健康被害の事例は共有されているか/健康被害が報告されたら――医薬品と健康食品の対応の違い/医薬品と機能性表示食品の成分/医薬品の相互作用/無許可無承認医薬品/中国製ダイエット用健康食品による健康被害/食薬区分とは/食品と医薬品の違いのまとめ

第六章 サプリメントを飲む前に知っておきたいこれだけのこと
日本の健康食品制度への提案/健康食品が健康被害を起こしやすい理由/ビタミン剤を使うときは健康食品ではなく医薬品を/絶対に手を出してはいけない宣伝/学術論文からの情報も参考に/「健康食品」についてのメッセージ

読書案内
あとがき
参考資料

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