石川忠司
( いしかわ・ただし )1963年東京生まれ。立教大学文学部ドイツ文学科卒。1989年に「修行者の言語??中原??邇侍_」で群像新人文学賞優秀賞受賞。文芸評論家。だが、ソウルのあるのものなら何でも論じる。傑物を貶めず、クズどもを蔑まない、そんな批評を目指しているいい男。著書に『極太!! 思想家列伝』(ちくま文庫)、『孔子の哲学』(河出書房新社)、『現代小説のレッスン』(講談社現代新書)、『文学再生計画』(神山修一との共著、河出書房新社)がある。あと、心にはつねに大久保と西郷がいる。
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この世界はロクでもない。なぜなら、せせこましい思想家が作り出す「観念的言語」がのさばっているからだ。これを根こそぎにするために必要なのが、チンピラのように高い志、先人たちへのリスペクト、そして読み手に対するサービス精神に他ならない…。志賀直哉、カフカ、井伏鱒二から、ゴーゴリ、柄谷行人、鈴木大拙、宮崎市定、マキアヴェッリまで、愛すべき快男児たちの肖像を描く「極太」評論集。
1 助走―あなたがたに言っておく(唯物論ならず者)
2 エクリチュール(ゴーゴリ、パンクス文学の始祖
カフカ、アンダーグラウンドの動物 ほか)
3 思想(大拙はぼくらの友達
「人造的自然人」の思想―柄谷行人の『探求2』について ほか)
4 うた(修業者の言語―中原中也試論)
5 ボーナストラック―快男児研究の現在(「私的な欲望」について
快男児の基礎―アラン・バディウ『聖パウロ』について ほか)
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