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ちくまプリマー新書

自己決定の落とし穴

自分で決めたはずなのに息が詰まるのはなぜ?

自分のことは自分で決める。ひとりを尊重する――善いことのはずなのにどこか息苦しいのはなぜ? 「自己決定」をめぐるこの社会の自縄自縛をときほぐす。

定価

990

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68530-8

Cコード

0236

整理番号

499

2025/08/05

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

自分で決められる⇔責任を負わされる
ひとりを尊重する⇔孤独・孤立に陥る
やりたいことをやる⇔思わぬ非難を受ける
自分で決めたはずなのに息が詰まるのはなぜか。

自分のことは、自分で決める――。
本来善しとされるはずなのに、どこか疲れるのはなぜ?
そもそも自分で決めるってそんなによいものなのか。
他人の決めたことにはどこまで踏み込んでよいのか。
「自己決定」をめぐるこの社会の自縄自縛をときほぐす。

目次

第一章 自分で決めることに息苦しさを感じてしまう
……個人化が進む一方で責任を求められる社会
第二章 決定に対する責任の所在
……集団と個人の決定をめぐる責任の論理
第三章 決定を回避する私たち
……選ばずに済ませるためのエビデンスと合理性
第四章 自分で決めたことに追いかけられる私たち
……こうありたいと望んだ「自分らしさ」に囚われる
第五章 決めたことへの介入は「余計なお世話」?
……一人になる決定を尊重するか、孤独・孤立を問題視するか
第六章 緩やかに決められる社会へ
……決められない・誤ってしまう「弱さ」を受け入れるには

著作者プロフィール

石田光規

( いしだ・みつのり )

石田 光規(いしだ・みつのり):1973年、神奈川県生まれ。早稲田大学文学学術院教授。東京都立大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学。博士(社会学)。主な著書に『孤立の社会学――無縁社会の処方箋』『つながりづくりの隘路――地域社会は再生するのか』『孤立不安社会――つながりの格差、承認の追求、ぼっちの恐怖』(以上、勁草書房)、『友人の社会史――1980-2010年代 私たちにとって「親友」とはどのような存在だったのか』(晃洋書房)、『「人それぞれ」がさみしい――「やさしく・冷たい」人間関係を考える』(ちくまプリマー新書)、『「友だち」から自由になる』(光文社新書)、『友だちがしんどいがなくなる本』(講談社)がある。

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