小川洋子
( おがわ・ようこ )1962年岡山市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。91年「妊娠カレンダー」で第104回芥川賞を受賞。その後も様々な作品を通じて、私たちを静謐な世界へと導いてくれている。著書に『冷めない紅茶』『ホテル・アイリス』『沈黙博物館』『アンネ・フランクの日記』『偶然の祝福』『まぶた』『博士の愛した数式』『ブラフマンの埋葬』『世にも美しい数学入門』(藤原正彦氏との共著)『ミーナの行進』(谷崎潤一郎賞受賞)などがある。
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私たちは日々受け入れられない現実を、自分の心の形に合うように転換している。誰もが作り出し、必要としている物語を、言葉で表現していくことの喜びを伝える。
第1部 物語の役割(藤原正彦先生との出会い
『博士の愛した数式』が生まれるまで
誰もが物語を作り出している ほか)
第2部 物語が生まれる現場(私が学生だったころ
言葉は常に遅れてやってくる
テーマは最初から存在していない ほか)
第3部 物語と私(最初の読書の感触
物語が自分を救ってくれた
『ファーブル昆虫記』―世界を形作る大きな流れを知る ほか)
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