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定価

858

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68763-0

Cコード

0226

整理番号

63

2007/07/09

判型

新書判

ページ数

208

解説

内容紹介

日本にはたくさんの川がある。そのひとつひとつには固有の表情があり、独自の文化・歴史がある。水とともに生きる人々の知恵を発見する味わい深い紀行エッセイ。

目次

序章 思い出のある川(白なめし革 市川(兵庫県)
壺中天 多摩川(山梨県・東京都))
第1章 岩を噛むように水が奔っていた(脚のあるイワナ 留辺志部川(北海道)
イ・シカリ・ベツ 石狩川(北海道) ほか)
第2章 川波がキラキラと光っている(種川の制 三面川(新潟県)
秩父山塊 中津川(埼玉県) ほか)
第3章 町の中に川をもつのは幸せだ(水の道 疋田川・笙ノ川(福井県・滋賀県)
お水送り 遠敷川(福井県) ほか)
終章 川を巡りながら考えた

著作者プロフィール

池内紀

( いけうち・おさむ )

1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者。エッセイスト。主な著書に、『ウィーン・都市の詩学』(73年)、『諷刺の文学』(78年・亀井勝一郎賞)、『海山のあいだ』(94年・講談社エッセイ賞)、『見知らぬオトカム――辻まことの肖像』(97年)、『ゲーテさんこんばんは』(2001年・桑原武夫学芸賞)、『二列目の人生』(03年)、『ひとり旅は楽し』(04年)、『森の紳士録』(05年)、『池内紀の仕事場』(全8巻・04年-05年)など。主な訳書に、カネッティ『眩暈』(1972年)、ジュースキント『香水』(88年)、ロート『聖なる酔っ払いの伝説』(89年)、ゲーテ『ファウスト』(99年・毎日出版文化賞)、『カフカ小説全集』(全6巻・2000年-02年・日本翻訳文化賞)など。

この本への感想

楽しいひととき・12月に

池内紀さんの大ファン。読んでいると疲れも飛んでゆくし、心もほんわりと豊かになる。川を旅する池内さんは川岸で何を考えるのかな? 楽しみに本を開いた。すぐ近くを流れる「阿武隈川」ぞいに盛えた伊達家があのハプスブルグ家と同じように名門とは…。読みながら心は広くなった。阿武隈川へ流れ込む松川は、うちの裏を流れ水ほどで本流へ行き着く。池内さんをやって来た白鳥と会っていただく旅へお誘いしたい。

エミラ

さん
update: 2008/01/07
池内紀さん=カフカ・ドイツ文学者でしたが、本書は手軽でありながら川の魅力を十分楽しむことができました。川のある暮らしは子供の時だけで大人になったらすっかり縁遠くなっていました。でも改めて川は文化や歴史と相俟って物語がありますね。石川の犀川のくだり、室生犀星の詩が金沢の魅力を際立たせています。川の紀行だと写真豊富…というイメージでしたが改めて文章で土地の臭いと景色を連想できる良書だと思います。38の川を歩き、取材するのも大変なのでしょうね。

男性・46歳

さん
update: 2007/09/05

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