江藤淳と少女フェミニズム的戦後 ─サブカルチャ−文学論序章

大塚 英志

「母を崩壊させない小説」を捜し続けた批評家は、けれども妻を殴打せざるを得なかった。サブカルチャーであることにこだわり続ける著者の最も新しい江藤淳論。

江藤淳と少女フェミニズム的戦後 ─サブカルチャ−文学論序章
  • シリーズ:単行本
  • 1,760円(税込)
  • Cコード:0095
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2001/11/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:224
  • ISBN:4-480-82347-6
  • JANコード:9784480823472
大塚 英志
大塚 英志

オオツカ エイジ

大塚 英志(おおつか・えいじ):1958年生まれ。まんが原作者、批評家。神戸芸術工科大学教授、東京大学大学院情報学環特任教授、国際日本文化研究センター教授を歴任。まんが原作に『アンラッキーヤングメン』(KADOKAWA)他多数、評論に『「暮し」のファシズム』(筑摩選書)、『物語消費論』『「おたく」の精神史』(星海社新書)、他多数。

この本の内容

母を崩さない小説を探した少年は、けれども妻を崩さなければならなかった。母と妻に拘泥し続けた批評家、江藤淳が妻を殴打したのは何故なのか。「仮構の私」「仮構の日本」を求めてやまなかった批評家の困難さに寄り添うべく書かれた最も新しい江藤淳論。

この本の目次

序章 犬猫に根差した思想
第1章 サブカルチャー文学論・江藤淳編(「ツルリとしたもの」と妻の崩壊
「母を崩壊させない小説」を探した少年のために
江藤淳と少女フェミニズム的戦後)
第2章 江藤淳と来歴否認の人々(三島由紀夫とサブカルチャーとしての日本
手塚治虫と非リアリズム的「日本語」の可能性
江藤淳と来歴否認の人々
柳田国男と「家」への忸怩
村上春樹と村上龍の「私」語りをめぐって)
終章 「歴史」と「私」の軋む場所から

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