大村彦次郎
( おおむら・ひこじろう )1933年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部・文学部卒業後、講談社入社。「小説現代」「群像」編集長を経て、文芸出版部長、文芸局長、取締役を務める。著書に『文壇うたかた物語』『文壇栄華物語』『文壇挽歌物語』『ある文藝編集者の一生』『文士の生きかた』『時代小説盛衰史』『文士のいる風景』『万太郎 松太郎 正太郎』(いずれも筑摩書房)。『文壇栄華物語』は第18回新田次郎文学賞、『時代小説盛衰史』は第41回長谷川伸賞、第19回大衆文学研究賞を受賞。
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つむじ曲りの頑固ものが気ままに生きた時代があった!文人たちの身辺雑記や楽屋ばなし精選三〇〇余話で織りなす昭和の世相と人情。
冬空の俄に暗しきのふから―永井荷風
下町っ子は弱気でいけない―谷崎潤一郎
思いがけない“歳末騒夜”―小山内薫
あなたの名を汚すばかりですから―与謝野晶子
悶々と蠅を叩いていたりけり―吉川英治
何かいい題名はないか―梶井基次郎
直木って、いやにイバってますなあ―直木三十五
東京の真ん中で盆踊りとは―岡鬼太郎
やァとなァソレ、ヨイヨイヨイ―高見順
映画俳優にでもなってやろうか―石川達三〔ほか〕
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