鶴見俊輔
( つるみ・しゅんすけ )1922-2015年。哲学者。1942年、ハーヴァード大学哲学科卒。46年、丸山眞男らと「思想の科学」を創刊。65年、小田実らとベ平連を結成。2004年、大江健三郎らと「九条の会」呼びかけ人となる。著書に『アメリカ哲学』『限界芸術論』『アメノウズメ伝』などのほか、エッセイ、共著など多数。『鶴見俊輔集』全17巻もある。
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この本は、老いについての文章をあつめた。どのように老い、どのように終るかは、人それぞれでちがうから、当然にこの本は老いについての相反した観察をふくんでいる。限られた時間のなかで、いかに充実した人生を過ごすか。来たるべき日にむけて、考えるヒントになるエッセイ集。
未知の領域にむかって(鶴見俊輔)
柳先生(中勘助)
『黄昏記』より(真野さよ)
生命の酒樽(山田稔)
最晩期の斎藤茂吉(鮎川信夫)
幸せな男(高森和子)
ジジババ合戦、最後の逆転(富士正晴)
分不は老熟につきもの(キケロ/吉田正通訳)
若さと老年と(金子光晴)
老齢は強力な病気(モンテーニュ/原二郎訳)
要約すると(モーム/中村能三訳)
70歳の自画像(サルトル/海老坂武訳)
あととさき(室生犀生)
耄碌寸前(森於莵)
現在高(幸田文)
小さくなる親(串田孫一)
おいしい仔犬(戸井田道三)
巣箱(野上弥生子)
年齢のこと(天野忠)
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