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単行本

部落史の先駆者・高橋貞樹

——青春の光芒

被差別部落史研究の先駆的業績とされる「特殊部落一千年史」。著者である高橋貞樹は治安維持法下に激しく生きた。その青春像を様々な調査資料を基に描き出す。

定価

2,860

(10%税込)
ISBN

978-4-480-88531-9

Cコード

0036

整理番号

2015/12/10

判型

四六判

ページ数

336

解説

内容紹介

部落史研究の先駆的成果として、いまも読み継がれる岩波文庫「被差別部落一千年史」。その著者・高橋貞樹のことはあまりにも知られていない。日本共産党史からは転向者の烙印を押され、片隅に追いやられている。若くして水平社運動、日本共産党創立に参加、やがてモスクワに密出国し、コミンテルンで活動。秘かに日本帰国後は共産党の再建に従事するが、特高警察によって検挙、治安維持法違反により懲役15年の刑を受ける。しかし、獄中で病気が悪化、30歳の生涯を閉じる。沖浦和光が後半生を費やし追い求めた高橋貞樹の生涯が、いま歴史に刻まれ

目次

序章 水軍の末裔
第1章 高橋貞樹との邂逅
第2章 水平社結成と第一次日本共産党
第3章 『特殊部落一千年史』の衝撃
第4章 上海・ウラジオストック・シベリア鉄道
第5章 モスクワ留学時代
第6章 一九二七年の「日本問題に関する決議」
第7章 地下より浮上した革命運動
第8章 転向の時代

著作者プロフィール

沖浦和光

( おきうら・かずてる )

1927年大阪府生まれ。東京大学文学部卒業。桃山学院大学名誉教授。専攻は比較文化論・社会思想史。これまで数百にのぼる各地の被差別部落を訪れ、伝承されてきた民俗文化と産業技術を研究。山の民や海の民の歴史にも深い関心を寄せてきた。また、国内外の辺境や都市、島嶼でのフィールドワークを通して、日本文化の深層を探る研究調査を続けている。

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