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ちくま新書

古事記を読みなおす

日本誕生の 神話をひっくり返す。

日本書紀には存在しない出雲神話がなぜ古事記では語られるのか? 序文のいう編纂の経緯は真実か? この歴史書の謎を解きあかし、神話や伝承の古層を掘りおこす。

定価

1,012

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06579-7

Cコード

0295

整理番号

876

2010/11/08

判型

新書判

ページ数

304

解説

内容紹介

古事記は、律令国家の由緒を描く史書として読まれてきた。だが、こうした理解には根本的な誤りがある―。日本書紀には存在しない「出雲神話」が必要とされたのはなぜか。どうして権力にあらがい滅びた者たちに共感を寄せるのか。この作品の成り立ちを説く「序」は真実か…このような疑問を通じ本書は、「国家の歴史」以前から列島に底流する古層の語りとして、古事記をとらえ返す。それにより神話や伝承の生きた姿、魅力がよみがえる。古事記の世界を一望に収める入門書の決定版。

目次

序章 なぜ古事記を読みなおすのか
第1章 青人草と高天の原神話
第2章 出雲の神々の物語
第3章 天皇家の神話―天から降りた神々
第4章 纏向の地の物語
第5章 五世紀の大王たち
第6章 滅びへ向かう物語
終章 古事記とはいかなる書物か―語りの世界と歴史書の成立

著作者プロフィール

三浦佑之

( みうら・すけゆき )

1946年三重県生まれ。古代文学・伝承文学専攻。千葉大学教授などを経て、現在、立正大学文学部教授。第五回上代文学会賞、第一回角川財団学芸賞、受賞。著書に『村落伝承論』『浦島太郎の文学史』(五柳書院)、『神話と歴史叙述』(若草書房)、『口語訳古事記[神代篇][人代篇]』『古事記講義』(文春文庫)、『古事記を旅する』(文藝春秋)、『日本古代文学入門』(幻冬舎)、『金印偽造事件』(幻冬舎新書)、『古事記のひみつ』(吉川弘文館)、『平城京の家族たち』(角川ソフィア文庫)、『日本霊異記の世界』(角川学芸出版)など。

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