ルネ・デカルト
( でかると,るね )ルネ・デカルト(Rene Descartes):1596-1650年。フランス、トゥレーヌ州の法服貴族の家に生まれる。イエズス会系のラフレーシ学院でスコラ哲学や数学を、ポアティエ大学で法学と医学を学ぶ。欧州を転々としながら、科学者たちの知己を得、数学や光学の研究に携わる。1628年以降、オランダに移住。『方法序説』『哲学原理』などの著作を遺し、近代哲学の基礎を築いた。招聘先のストックホルムにて死去。
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近代哲学を切り拓いたデカルト。彼の哲学の起点となったのは様々な自然学であったが、『世界論(世界論あるいは光論)』はその全体像がわかる初期作である。「この世界は何によって出来ているのか」という問いに対して、「それは微粒子である」という有名な答えが導き出される。しかし出版を目前にして、地動説を唱えたガリレイの事件が起こり、断罪を恐れたデカルトは刊行を断念。この本が生前刊行されることはなかった。本書はその新訳に詳細な註を加え、メルセンヌ宛書簡などの資料を完備の上で明快な解説を付し、デカルト思想の全貌に迫るものである。
世界論あるいは光論
第一章 われわれの感覚と、感覚を生み出すものとの相違について
第二章 火の熱と光はなにからなるか
第三章 堅さと流動性について
第四章 空虚について、われわれの感覚がある物体を知覚しないのはどうしてか
第五章 元素の数とその性質について
第六章 新しい世界の記述、その世界を構成する物質の諸性質について
第七章 この新しい世界の自然法則について
第八章 この新しい世界の太陽と星の形成について
第九章 惑星と彗星の起源と軌道一般、とくに彗星について
第十章 惑星一般、とくに地球と月について
第十一章 重さについて
第十二章 海の満潮と干潮について
第十三章 光について
第十四章 光の特性について
第十五章 この新しい世界の天の様相は、その住人にとってもわれわれの世界の天の様相と同じように見えるはずであること
訳注
付録
付録1 『屈折光学』第二講「屈折について」
付録2 『方法序説』第五部(部分)
付録3 メルセンヌ宛等書簡
付録4 『哲学原理』(概要)
付録5 バイエ『デカルト氏の生涯』(部分)
解説
関連文献
あとがき
索引