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ちくま学芸文庫

10万年の世界経済史

産業革命は、「偶然」がもたらした──

世界経済はなぜかくも不均衡に発展したのか。「マルサスの罠」と「大いなる分岐」を切り口にその歴史的展開を一望する壮大な試み。解説 小野塚知二

定価

2,310

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51387-8

Cコード

0133

整理番号

-41-1

2026/07/09

判型

文庫判

ページ数

640

解説

小野塚知二

内容紹介

世界経済はなぜかくも不均衡に発達したのか。産業革命が他のどこでもなく、18世紀英国において起こったのはどうしてなのか。石器時代以降、長らく人類の歴史は「マルサスの罠」と呼ばれる、技術革新による生産性向上が人口増加によって相殺され、総体として生活水準などが改善しない状態が続いていた。その軛から私たちを解き放った決定的出来事こそ、産業革命だった。本書では、世界経済史を包括的な視座のもとに一望し、多様な統計データを駆使することで、産業革命をもたらした真の要因を浮き彫りにしていく。経済発展とその不均衡を作り出す根本原理に迫る壮大な試み。解説 小野塚知二

目次

序文
第1章 概論 世界経済史のあらまし

第Ⅰ部 マルサスの罠――一八〇〇年以前の経済活動
第2章 マルサス的経済の論理
第3章 生活水準
第4章 出生率
第5章 平均余命
第6章 マルサスとダーウィン――もっとも豊かな者が生き残る社会
第7章 技術進歩
第8章 社会制度と経済成長
第9章 近代的な人間の登場

第Ⅱ部 産業革命
第10章 近代的な経済成長――国富の形成
第11章 産業革命の謎
第12章 英国の産業革命
第13章 産業革命はなぜ中国やインド、日本ではなく、英国で起きたのか
第14章 産業革命の社会的影響

第Ⅲ部 大いなる分岐
第15章 一八〇〇年以降の世界における経済成長
第16章 格差拡大の近因
第17章 なぜ世界全体が発展しなかったのか
第18章 結論 未知の新世界

謝辞/文庫版訳者あとがきにかえて/解説(小野塚知二)/原注/数学的補遺/参考文献/索引

著作者プロフィール

グレゴリー・クラーク

( くらーく,ぐれごりー )

グレゴリー・クラーク(Gregory Clark):1957年、スコットランド生まれ。ケンブリッジ大学で経済学と哲学を学び、ハーバード大学でPh.D.を取得(経済学)。現在は南デンマーク大学経済学部教授、カリフォルニア大学デービス校特別名誉教授。英国・インドの経済史と長期的な経済成長を研究している。著書に、『格差の世界経済史』などがある。

久保恵美子

( くぼ・えみこ )

久保恵美子(くぼ・えみこ):1969-2019年。翻訳家。東京大学経済学部卒業。訳書に、グレゴリー・クラーク『格差の世界経済史』、ニコラス・ワプショット『ケインズかハイエクか』などがある。

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