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定価

1,980

(10%税込)
ISBN

978-4-480-82034-1

Cコード

1095

整理番号

1971/07/03

判型

四六判

ページ数

248

解説

内容紹介

乱世のただなかで歴史を酷薄なまでにリアリスチックに見すえた鴨長明の人間像を、著者の戦争体験に重ねて語りつつ、日本文化の深部の問題を批判する名著。

著作者プロフィール

堀田善衞

( ほった・よしえ )

1918年、富山県高岡市に生まれる。慶応大学文学部フランス文学科 を卒業。1952年、「広場の孤独」その他の作品により芥川賞を受賞。主な作品に『海鳴りの底から』、『若き日の詩人たちの肖像』、『方丈記私記』、『ゴヤ』、『スペイン断章』、『定家明月記私抄』、『ミシェル 城館の人』などがある。50年に及ぶ文業は、『堀田善衞全集・全16巻』(筑摩書房)に集成されている。1998年没。

寄せられたコメント

堀田善衞の『方丈記私記』のアニメーション化、それも商業映画としてつくること、いや、つくれるか。この途方もなく常識はずれで、成算も何もないと判っている思いつきを、空想の中で転がしている。いくら日本のアニメーション業界というものが、見境も身の程もわきまえずに、何でもかんでもフィルムにしてしまう所でも、『方丈記私記』の映画化は非常識をはるかに跳びこえている。だからこそ、空想で転がす分には良い気分になれるのだが、時折は真剣に組立てを考えたりするのだ。とたん、自分の教養のなさ、宗教を避けて来たための浅さ、映像の元になる材料のストックの不足につき当り、なにより今までの文法では不可能だと思いしらされる。しかし、諦めたわけではなくて、釣糸はたらしつづけている。中世の絵巻の復刻本を眺めている内に、何かが釣針にかかったような気がして、ひと晩興奮したりする。途は遠い。でも、この楽しみを手離す気にはなれない。 (堀田善衞全集・内容見本 一九九三年三月発行より)
──

宮﨑駿

さん

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