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筑摩選書

未完の金融改革

——池尾和人の政策実践

白川方明氏(元日銀総裁)推薦! 「池尾先生は知的誠実さと勇気の人だった」

日本の金融システム改革の最前線を導いてきた経済学者・池尾和人。その足跡に、政策と経済学の変遷を重ね合わせ、池尾が追い求めた金融システムの理想を探る。

定価

2,200

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01856-4

Cコード

0333

整理番号

0336

2026/08/06

判型

四六判

ページ数

336

解説

内容紹介

現代日本を代表する金融経済学者・池尾和人(1953~2021)は、日本の金融システム改革を最前線で導き、大きな足跡を残した。本書は池尾の人物像を描き、その足跡に政策と経済学の変遷を重ね合わせる試みである。池尾は問題に直面した際に、何を考え、どのように行動していたのか。大きな転換の局面ごとに池尾が邂逅した政官財界・学界のキーパーソンの証言に基づき、その時々の池尾自身の発言や論考も織り込みつつ、彼が追求した金融システムの理想を探っていく。

目次

はじめに 川北英隆

序 章 池尾和人が活動した時代の経済と金融
1 日本経済の概観
2 資金需給の概観
3 間接金融システムと規制
4 新しい金融システムに向けて

第一章 池尾和人の足跡
1 経済学との出会いから研究へ
2 金融システムに関する政策関与
3 コーポレートガバナンス改革の実践
4 分析と啓蒙教育

第二章 金融規制と不良債権問題
1 米国における不良債権問題と日本におけるバブルの生成と崩壊
2 柳澤伯夫氏から竹中平蔵氏への金融担当大臣の交代

第三章 日本の金融システム改革
1 日本の金融制度改革の変遷(金融ビッグバン提唱前)
2 一九九六年以降の池尾が関与した金融関連の審議会
3 金融ビッグバン構想以降の提言
4 二〇〇七年以降の改革
5 公的金融システム改革とビッグバン
6 池尾の「金融システム改革」の本質

第四章 コーポレートガバナンスの進化とガバナンス・コード
1 コーポレートガバナンス概観
2 コーポレートガバナンス強化の政府・政党の動き
3 「コーポレートガバナンス・コードの策定に関する有識者会議」での議論

第五章 世界金融危機と金融システムの将来像
1 バブルと金融危機
2 米欧の金融危機
3 世界金融危機の三つの段階
4 金融危機のメカニズム

第六章 デフレと経済政策
1 金融システムと金融政策
2 日本経済「失われた二〇年」の原因
3 日本の財政問題
4 社会保障と人口動態の変化、日本の未来
5 最後の論考・長期停滞論

参考文献
池尾和人主要研究業績
おわりに 塩入 篤
比較年表
人名索引
事項索引

著作者プロフィール

川北英隆

( かわきた・ひでたか )

川北 英隆(かわきた・ひでたか):1950年生まれ。京都大学名誉教授。京都大学経済学部卒業、博士(経済学)。日本生命保険相互会社(資金証券部長、取締役財務企画部長など)、中央大学教授、同志社大学教授、京都大学大学院経営管理研究部教授を経て、現在に至る。著書『京都大学の経営学講義I~IV』(共著、ダイヤモンド社、2017~2020年)など。

塩入篤

( しおいり・あつし )

塩入 篤(しおいり・あつし):1970年生まれ。企業経営者。京都大学経済学部卒業。東京大学大学院修士課程修了(経済学)。ソロモンブラザーズ、富士銀行等を経て、UBS証券では金融商品営業部長を務めた。現在は複数の企業役員を務める。著書『池尾和人と語る』(共編、文藝春秋企画出版部、2022年)。

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