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筑摩選書

〈生命〉とは何か

——科学的生命観、2600年の歴史とその超克

生命の核心へ

古代ギリシアから現代まで、科学は生命をどのように捉えてきたのか。2600年にわたるその歴史を辿り直し、そこに通底する生命観を剔抉。その超克を図る!

定価

2,090

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01850-2

Cコード

0340

整理番号

0330

2026/05/14

判型

四六判

ページ数

272

解説

内容紹介

古代ギリシアから現代まで、西洋の科学は、生命をどう捉えてきたのか?
斬新な視座から、2600年にわたる歴史を批判的に総括。
ハイデガーの生命論をも俎上に載せ、これらの超克を図った入魂の書!

人類にとって永遠の問いであり続ける「生命とは何か」。その核心に迫るべく、紀元前7世紀の古代ギリシアから現代までの2600年にわたり、西洋の科学が生命をどう理解してきたかをたどり直し、根本的な限界を明らかにする。その上で、存在論哲学の最高峰たるハイデガーの生命論を取り上げ、批判的に検討。これらの生命観を超克すべく、植物の生命に着目して独自の議論を展開した、渾身の書!

目次

はじめに
序 章 「機械論vs生気論」史観の再考
第一節 「機械論vs生気論」史観とは何か
第二節 「機械論vs生気論」史観の成立
第三節 さらなる批判的検討

第一章 古代ギリシアからデカルトまでの科学的生命観
第一節 《隠れた何か》の探究──タレス?アリストテレス
第二節 《隠れた何か》の展開──エピクロス派?デカルト

第二章 デカルト没後から一八世紀末までの科学的生命観
第一節 デカルトの“さまざまな”影響──医物理学派と医化学派
第二節 キリスト教神学と新旧哲学の浸透──「隠れた構造」「隠れた過程」と「有機的構造」
第三節 「有機的構造」の伝播と《隠れた何か》の動向

第三章 一八世紀末から現代までの科学的生命観
第一節 科学的生命観の一大転換へ
第二節 唯物論的生命観
第三節 力学的生命観
第四節 実証主義的生命観
第五節 科学的生命観の一大転換と現代

第四章 科学的生命観の歴史的総括
第一節 科学的生命観の展開とその概括
第二節 批判的検討Ⅰ──生成・生起の観点から
第三節 批判的検討Ⅱ──ゾーエーとビオスの観点から

第五章 ハイデガーの生命論、その批判的検討
第一節 科学と哲学
第二節 ハイデガーによる「生物学の生命把握」の?超克”
第三節 何を超克したのか
第四節 「ゾーエー」と「ビオス」に対する認識
第五節 「生命忘却」あるいは「生命黙視」
第六節 二六〇〇年間の総括と課題の確認

終 章 〈生命〉とは……──植物の探究をとおして
第一節 ハイデガーの言いたかったこと
第二節 近年の植物論
第三節 植物の探究──小林秀雄と石牟礼道子を起点に
第四節 「Xが存在する」/「存在がXしている」
第五節 ?謎”の解明
第六節 「存在そのもの」の顕現──「対象化」の否定によって
第七節 生命論の図式的完成と陥穽

おわりに
文献注
文献一覧
あとがき
人名索引

著作者プロフィール

小松美彦

( こまつ・よしひこ )

小松 美彦(こまつ・よしひこ):1955年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得、博士(学術)。科学史・科学論、生命倫理学、死生学を専攻。東京海洋大学教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授、同大学総合文化研究科客員教授などを歴任。著書に『生権力の歴史――脳死・尊厳死・人間の尊厳をめぐって』(青土社)、『【増補決定版】「自己決定権」という罠――ナチスから新型コロナ感染症まで』(現代書館)など、共編著に『〈反延命〉主義の時代――安楽死・透析中止・トリアージ』(現代書館)など、共訳書にグザヴィエ・ビシャ『生と死の生理学研究』(『生と死――生命という宇宙』〈十八世紀叢書〉Ⅶ、国書刊行会)などがある。

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