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ちくま新書

法律の読み方がわかる本

実務、資格試験、法学入門も、ここから始めよう!

実務、資格試験、法学入門も、ここから始めよう。条文・判決を読む、調べる、考えるための基本が詰まった一冊。用語、文章の構成から法的三段論法まで。

定価

1,155

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07750-9

Cコード

0232

整理番号

1921

2026/06/08

判型

新書判

ページ数

304

解説

内容紹介

実務、資格試験、法学入門も、
ここから始めよう!

基本用語/表記/文章の構成/約束事/法的三段論法
条文・判決を読む、調べる、考えるための基本が詰まった一冊。

「法律」、「法務」、「法規」、「法学」などと呼ばれる分野において、条文や判決の実物を読む力を初歩から身に付け、そのような力を武器として、関係する法的な領域を歩き回れるようになる――この本は、そのための基本的知識を解説する入門書です。
条文や判決は、普通の現代日本語で書かれていますが、読む際には若干の約束事があります。
構成や枠組みをつかむ必要もあります。
それらについて丁寧に、初学者が抱くであろう素朴な疑問も交えて、
具体例とともに、整理してお伝えします。

「読む」から、始める。法の「考え方」も、わかる!
憲法、民法、刑法、チケット不正転売禁止法、建築基準法ほか
身近な条文、注目された判決を、多数引用して解説します。

【目次より】
……法的な現象はどこにでもある/
大谷翔平選手の東京ドームでの打球はホームランか/
条文を読めると視界が晴れる/
「又は」と「若しくは」/「及び」と「並びに」/
条文は変わる/古い用語・言い回し/
一般法と特別法/
裁判所の判決を読む/そもそも「判例」とは何か/判決の組立てをつかむ/立証責任とは/
リーガルリサーチの入口で/紙の六法は必要か/e-Gov 法令検索……etc

目次

はじめに

第1章 法的な現象はどこにでもある
1 大谷翔平選手の東京ドームでの打球はホームランか
三つの法的問題/シンプルな法的三段論法の例/大谷選手の打球については法的三段論法が3回出てくる
2 本書の方針
国の法を主に念頭に置く/まず条文から

第2章 法令の条文を読む
1  条文を読めると視界が晴れる
条文はなぜ重要か/条文を読めると制度の概要を把握できる/チケット不正転売禁止法に違反するとどうなるか/どのような場合にチケット不正転売禁止法に違反したことになるか/「特定興行入場券の不正転売」の定義を読む/チケット不正転売禁止法のまとめ
2 条文の基本的な部品
条文の原文は縦書き/条・項・号/イロハ/項番号は「2」から振られる/枝番号/「第」を書くか省略するか/「前条」「前項」「前号」・「次条」「次項」「次号」・「同条」「同項」「同号」/「ただし書」と「本文」/「前段」と「後段」
3 条文の基本的な用語
「その他」と「その他の」/「又は」と「若しくは」/「及び」と「並びに」/複数の読み方があり得る場合―例1:「興行」の定義/複数の読み方があり得る場合―例2:住居侵入等の罪

第3章 法令の条文を読みこなす 
1 法令はどのようにして作られるか
条文は変わる/「閣法」/制定・改正の前の段階/制定・改正の案/制定・改正の後の作業/緊急銃猟制度:改正の前の検討/緊急銃猟制度:改正の案/緊急銃猟制度:改正の後の作業
2 古い条文と新しい条文
現代の条文は現代日本語で書かれている/古い用語・言い回し/古い送り仮名/古い漢字使用/実態に合わない古い言語化/言語の論理体系の変化(?)/基本法令はいつ書かれたか/新しい条文から慣れたほうがよいのではないか
3 法令の条文をめぐるいくつかの現象
法令による下位法令への委任/一般法と特別法/一般法と同じなら言及されない/概念の相対性

第4章 裁判所の判決を読む
1 条文を個別の事例に適用する
一般的なルールを具体的な場面に生かす/行政機関も個別の事例での判断を行う/原文は横書き
2 法的三段論法
三段論法/法的三段論法/認知症罹患者列車事故(JR東海)の最高裁判決の構造を読み取る
3 最高裁判決は一般的な規範を示すものか
そもそも「判例」とは何か/藤田宙靖「最高裁判例とは何か」
4 様々な最高裁判決を読む
コンテナ倉庫の最高裁決定/那須塩原別荘地の最高裁判決/敦賀市区域内最終処分場の最高裁判決/裁判所ウェブサイトの「判示事項」/上告受理の申立て
5 下級審判決を読む
地裁判決を1件だけ選んで読む/判決の背景/判決を見付ける/判決の組立てをつかむ/判決が示した「規範」を読み解く
6 立証責任
立証責任とは/「どちらともいえない」がある世界/「推定する」と「みなす」

第5章 リーガルリサーチ
1 リーガルリサーチの入口で
ツールを漫遊してみる/わかったことを書いてみる/当たりを付ける
2 法令をリサーチする
紙の六法は必要か/e―Gov 法令検索/法律の改正の構造/法律の改正をめぐるリサーチの方法/名古屋大学の「法令データベース」
3 行政文書をリサーチする
4 判決をリサーチする
裁判所ウェブサイトの「裁判例検索」/有料の判例データベース/事件番号の重要性/民集・刑集と調査官解説/民事裁判情報の提供方法の変革

おわりに

参考文献
索引

著作者プロフィール

白石忠志

( しらいし・ただし )

白石 忠志(しらいし・ただし):言語・理解・伝達に関心を持つ。『法律文章読本』(弘文堂)。法学での専門は、独占禁止法(競争法)、スマホ法、取適法、フリーランス法、景品表示法など。『独禁法講義』、『独占禁止法』、『独禁法事例集』、『技術と競争の法的構造』(いずれも有斐閣)など。昭和40年3月生まれ。東京大学教授(法学部・大学院法学政治学研究科)。

お詫びと訂正

2026年6月10日発行の白石忠志著『法律の読み方がわかる本』(ちくま新書)
第1刷に誤りがありました。下記の通り訂正し、お詫び申し上げます。

199頁8行目
【誤】判決の対象となった改正前の条文を掲げます。
【正】判断の対象となった改正前の条文を掲げます。

スペシャルコンテンツ

 

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