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ちくま新書

ムガル帝国

——インド・イスラームとペルシア文化

南アジアの巨大帝国で花開いた思想と文化

巨大なムガル帝国で花開いた、スーフィーのイスラーム神秘主義思想とペルシア文化とは。13世紀から17世紀、インド亜大陸の複雑な思想史を言語に注目して概説する。

定価

1,012

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07760-8

Cコード

0214

整理番号

1933

2026/09/08

判型

新書判

ページ数

240

解説

内容紹介

イスラーム神秘主義の歴史
南アジアで花開いたスーフィーたちのペルシア文化とは

広大なインド亜大陸の一三世紀から一七世紀の思想史は複雑である。インドとパキスタンの分離独立など政治的な影響から、いまの南アジアは、イスラームとヒンドゥーという宗教アイデンティティーに依拠して、解説されることが多い。けれども言語に注目して歴史を概観すると、従来と異なる景色も見えてくる。本書は、西アジア、中央アジア、南アジアの文化的共通言語として一八世紀まで機能した「近世ペルシア語文献」から、ムガル帝国で花開いたスーフィーたちの神秘主義思想と、ペルシア文化を概説する。

目次

第一部 デリー・スルターン朝時代(一二〇六年~一五二六年) 
第一章 デリー拠点の教団――チシュティー教団(ラージャスターン~パンジャーブ~デリー)
第二章 地方拠点の教団――スフラワルディー教団(パンジャーブ)、クブラウィー教団(カシミール)、フェルドゥスィー教団(ビハール)
第三章 スーフィーとヒンドゥー神秘主義者の思想的交流Ⅰ

第二部 ムガル帝国時代(一五二六年~一七世紀半ば)
第四章 イラン高原からの影響――救世主運動とオカルト科学
第五章 古参教団と新興教団――チシュティー教団(続)、カーディリー教団、ナクシュバンディー教団
第六章 スーフィーとヒンドゥー神秘主義者の思想的交流Ⅱ
第七章 「万人の平和」と神の宗教――アクバル皇帝(一五四二年~一六〇五年)の時代
第八章 『二つの大洋の合流』

著作者プロフィール

青木健

( あおき・たけし )

青木 健(あおき・たけし):1972年生まれ。東京大学文学部イスラム学科卒業。同大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。静岡文化芸術大学教授。専門はイランの古代思想・イスラーム思想。近著には、「パトナーに於ける伝・アーザル・カイヴァーン廟」「ペルシア湾岸の石窟遺跡とイラン仏教の可能性」(『静岡文化芸術大学研究紀要』)、「パトナーに於けるアーザル・カイヴァーンの神秘思想」「9世紀~12世紀に於けるイランとインドの思想交流」(『説話・伝承学』)、『アーザル・カイヴァーン学派研究・第1巻――中世イラン・インド思想史』(刀水書房)など多数。

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