茨木のり子
( いばらぎ・のりこ )(1926~2006)大阪に生まれる。詩人。1953年、詩学研究会に投稿していた川崎洋と詩誌「櫂」を創刊。詩集に『見えない配達夫』『鎮魂歌』『自分の感受性くらい』『寸志』『倚りかからず』、エッセイ集に『詩のこころを読む』『一本の茎の上に』などがある。
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鴎外の文章に沈着・冷静・簡潔と香気を感じ「すぐれた散文とはこういうものか」と感動した著者が後年綴った散文には、まさに香気がただよっている。日本人のよってきたる源、遙か古代に想いをはせた表題作をはじめ、敬愛する山之口貘、吉野弘、山本安英、木下順二等について綴った選りすぐりのエッセイ集。
一本の茎の上に
内海
涼しさや
もう一つの勧進帳
*
歌物語
女へのまなざし
平熱の詩
祝婚歌
尹東柱について
*
晩学の泥棒
韓の国の白い花
ものに会う ひとに会う
*
山本安英の花
去りゆくつうに
品格について
花一輪といえども
*
おいてけぼり
散文
あとがき
解説 茨木さんと韓国語 金裕鴻
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