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ちくま文庫

白髪小僧

——夢野久作全童話 上

“夢野久作”誕生前夜

今なお不動の人気を誇る作家「夢野久作」誕生前夜、現在確認できる、九州日報の記者時代に残した童話作品を網羅する作品集。全2巻の上巻。

定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-44117-1

Cコード

0193

整理番号

-2-14

2026/09/09

判型

文庫判

ページ数

512

解説

内容紹介

「夢野久作」としての活動期間は、1926年のデビュー作「あやかしの鼓」から急逝するまでのおよそ10年だが、それ以前から文筆業においてはかなりのキャリアがあった。この「プレ夢野久作」時代にひときわ目を惹くのが100篇を超える童話である。のちの作品に通ずるテーマや題材を含み、奇想あふれる物語として、今読んでも抜群に面白い。本書は存在が確認される童話を全二巻に集成する作品集の上巻。

カバーデザイン  坂野公一+吉田友美 (welle design)
カバー装画 南影太

目次

白髪小僧/正夢/天狗退治/石の地蔵様/謎の王宮/運の川/金銀の衣裳/猿小僧/不幸の神像/龍宮の蓮の花/吠多と峨摩の泥棒/章魚のお化/若いヘクレスの人形/金剛石/罪深い人/狼と弓/美しい子供/当った予言/蜥蜴/稲取村の話/悪い牝猫/遺産争い/頭と尻尾/人間の怖い訳/蟹の仇討/角笛の響き/金の卵/威張り鼠/盃中の蛇影/不信の亀/女/梁上の君子/烏のお家/赤い花/赤い林檎/誰れの手/哀れな兄弟/犬尾石/葡萄パン/底なし樽/金の烏/世界一週の犬/沼の魔物/お寺の釣鐘/魔術の幸吉/頬白の子/泣虫四郎坊/口の禍/お化の正体/やまばん/まぬけ次郎/いもの遠足/鉄砲の名人/泥棒の番/大変な指環/ねずみ/王様/泥棒/働く町/馬鹿遠慮/歩きかた/やまびこ/鵙征伐/伝書鳩/キューピー/寝ぼけ/きのこ会議/親のまね/三つの眼鏡/キャラメルと飴玉/犬の王様/オオサワキ/青水仙、赤水仙/どろぼう猫/白椿/われぬ卵/章魚の足/黒い頭

編者解説 日下三蔵

著作者プロフィール

夢野久作

( ゆめの・きゅうさく )

夢野 久作(ゆめの・きゅうさく):1889-1936。本名杉山泰道。政治結社玄洋社系の杉山茂丸の長男として福岡市に生まれる。修猷館から近衛歩兵第一聯隊に入隊し、満期除隊。慶應義塾に入学するが中退。その後、農園経営、僧侶、謡曲教授、新聞記者など、職業を転々とする。1926年37歳のときに雑誌「新青年」に投稿した「あやかしの鼓」が入選し注目をあびる。35年、推敲に10年をかけ人間の意識下を描いた1200枚の大作『ドグラ・マグラ』を出版。「瓶詰地獄」「氷の涯」など奇想の溢れる特異な文学世界を生み出した。

日下三蔵

( くさか・さんぞう )

日下三蔵(くさか・さんぞう):1968年、神奈川県生まれ。SF・ミステリ評論家、アンソロジスト。ちくま文庫では山川方夫、都筑道夫、田中小実昌、結城昌治など多数の編集を手がける。

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