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ちくま学芸文庫

増補 世界正義論

「力こそ正義」の欺瞞!

「強者の正義」が跋扈する中、「国境を越え、覇権を裁く正義」としての世界正義を探究。国家暴力が放縦化する現代を論じた付説を収めた決定版。

定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51399-1

Cコード

0110

整理番号

-66-1

2026/09/09

判型

文庫判

ページ数

496

解説

内容紹介

経済格差の世界的な拡大、慢性的な「貧困死」と飢餓、絶えざる侵略と内戦。「強者の正義」・「勝者の正義」が跋扈し、国家暴力が放縦化している現代世界。「正義」の意味が国境を越えると変わるという現実。こうしたなかで、「国境を越え、覇権を裁く正義」としての世界正義は、いかにして可能か。この問いをめぐり、原理的かつ包括的な探究を遂行した、論争的法哲学の書。2022年以降のウクライナ戦争、ガザ戦争、イラン侵攻など、世界情勢の転変にかかわる重要論点をまとめた付説を収録した、増補決定版である。

目次

『増補 世界正義論』〈ちくま学芸文庫版〉のための緒言
まえがき
第一章 世界正義論の課題と方法
第二章 メタ世界正義論――世界正義理念の存立可能性
第三章 国家体制の国際的正統性条件――人権と主権の再統合
第四章 世界経済の正義――世界貧困問題への視角
第五章 戦争の正義――国際社会における武力行使の正当化可能性
第六章 世界統治構造――覇権なき世界秩序形成はいかにして可能か
〔付説〕 世界は「力こそ正義」の時代に逆戻りするのか
あとがき
ちくま学芸文庫版へのあとがき

著作者プロフィール

井上達夫

( いのうえ・たつお )

井上 達夫(いのうえ・たつお):1954年、大阪生まれ。77年、東京大学法学部卒業。現在、東京大学名誉教授。法哲学専攻。著書に『共生の作法』『他者への自由』(以上、初版・創文社、増補新装版・勁草書房)『現代の貧困』『普遍の再生』『自由の秩序』(以上、岩波現代文庫)『法という企て』『立憲主義という企て』(以上、東京大学出版会)『規範と法命題』(木鐸社)『ウクライナ戦争と向き合う』『悪が勝つのか?』(以上、信山社)『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』『憲法の涙』(以上、毎日新聞出版)など。

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