loading...

ちくま学芸文庫

増補 なぜ人は書くのか

対話や場に着目し、人間の根源に迫った名著。

「書く」とはどういう行為か。ことばが成立する状況や場、人々のやりとりを軸に書くことを考察する。今後の心理学と認知科学に向けた論考も増補。

定価

1,650

円
(10%税込)
ISBN

978-4-480-51408-0

Cコード

0111

整理番号
モ

-24-1

2026/11/10

判型

文庫判

ページ数

352

頁
解説

内容紹介

「書くこと」は何によって可能となるのか──。本書は、ことばが成立する状況や場、人々のあいだで行なわれるやりとりに着目しながら、この問いに迫る。従来のモノローグ中心的な見方を批判し、「書くこと」を対話に基づく生成的な記号活動として捉えるなかで浮き上がってくるのは、この行為がまぎれもなく自分固有の声を作りだそうとする志向の表れであるということだ。たえまなく変化する場において他者の語り口や身ごなしを借りながら、新たな語り口や身ごなしを組み上げること。そこに行為の核心がある。認知科学の視点から人間の根源を問い直した名著に、議論の更新を試みた論考を増補。

目次

はしがき
序章 問題の発掘
1章 書くことの発生と前史
2章 書きことばと知の発達
3章 書かれたものの意味――シンボル・センス・対話
4章 生成的記号活動としての作文
5章 書くことを支えること、育てること
終章 なぜ書くのか
補稿 書くことと「やさしさ」(汐見稔幸
注

書くということと心理学の方法論――文庫版『なぜ人は書くのか』への補遺

文庫版あとがき
文献(序章~終章)
文献(補稿)
文献(書くということと心理学の方法論)
人名索引
事項索引

著作者プロフィール

茂呂雄二

( もろ・ゆうじ )

茂呂 雄二(もろ・ゆうじ):1956年、栃木県生まれ。筑波大学博士課程心理学研究科中退。博士(教育学、東京大学)。国立国語研究所言語教育研究部主任研究官、筑波大学教授、同大学副学長を経て、現在、東京成徳大学応用心理学部教授、筑波大学名誉教授。専門はパフォーマンス心理学、学習心理学。編著に『スタンダード学習心理学』(サイエンス社)、『パフォーマンス心理学入門』(新曜社)、『新しい言語心理学』(ひつじ書房)など。訳書にロイス・ホルツマン『遊ぶヴィゴツキー』(新曜社)、ジェームス・V・ワーチ『心の声』(共訳、福村出版)など。

「ちくま学芸文庫」でいま人気の本

【10/14 ハンナ・アーレント生誕120年】