loading...

ちくま学芸文庫

新しい小説のために

——付スナップ・ショット

小説は不断に進化する

過去の形式を脱却し、新しい書き方(エクリチュール)を探究せよ──。ヌーヴォー・ロマンの旗手によるラディカルな小説論+短編集。解説 松浦寿輝

定価

1,650

円
(10%税込)
ISBN

978-4-480-51410-3

Cコード

0198

整理番号
ロ

-16-1

2026/11/10

判型

文庫判

ページ数

352

頁
解説

松浦寿輝

内容紹介

「ヌーヴォー・ロマンは、小説ジャンルの不断の進化を追究する」──。戦後フランスで巻き起こった文学潮流ヌーヴォー・ロマン。その旗手とみなされたロブ=グリエは、実験的で難解な作風ゆえに数々の批判にさらされた。彼はそうした声に抗するなかで、小説というジャンルは時代に応じた形式を備えるべきであるとし、過去の形式に囚われることなく、現代に相応しい書き方(エクリチュール)を探究することの重要性を力説する。短編集『スナップ・ショット』を併録した本書は、ヌーヴォー・ロマンのマニフェストにして、書き手と読み手を今なお刺激するラディカルな小説論である。

目次

新しい小説のために
理論はなんの役に立つか
未来の小説への道
時代おくれの若干の概念について
自然・ヒューマニズム・悲劇
現代的アントロジーのための断章
新しい小説・新しい人間
今日の小説における時間と描写
写実主義(レアリスム)から現実(レアリテ)へ

スナップ・ショット
三つの反射的映像
帰り道
舞台
浜辺
地下鉄の通路で
秘密の部屋

ロブ=グリエについて
解説 「新しい小説」の探求(松浦寿輝)

著作者プロフィール

アラン・ロブ=グリエ

( あらん・ろぶ=ぐりえ )

アラン・ロブ?グリエ(Alain Robbe-Grillet):1922-2008年。フランスの小説家。国立農業専門学校で学び、農業技師として働いたのち文学に転向。デビュー作『消しゴム』や『覗くひと』『嫉妬』で注目され、「ヌーヴォー・ロマン」の代表的書き手として活躍。主な作品に『迷路のなかで』『ニューヨーク革命計画』『反復』などがある。『去年マリエンバートで』のシナリオ執筆を機に、映画監督としても活動した。

平岡篤頼

( ひらおか・とくよし )

平岡 篤頼(ひらおか・とくよし):1929-2005年。フランス文学者、文芸評論家、小説家。早稲田大学名誉教授。ロブ=グリエ『迷路のなかで』、バルザック『ゴリオ爺さん』など訳書多数。

「ちくま学芸文庫」でいま人気の本

【10/14 ハンナ・アーレント生誕120年】