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ちくま学芸文庫

ことわざの論理

ことわざを見れば、人が見える

「隣の花は赤い」「急がばまわれ」……お馴染のことわざの語句や表現を味わい、あるいは英語の言い回しと比較し、日本語の心性を浮き彫りにする。

定価

924

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09088-1

Cコード

0195

整理番号

-10-1

2007/07/10

判型

文庫判

ページ数

224

解説

内容紹介

ことわざの世界は深い。同工異曲の「ことわざ」は外国にも多いし、しかもそれらのほとんどが庶民の知恵、語り伝えられた生活の英知だ。生半可な思想なんかに負けないしぶとさと、一見矛盾することをも呑み込んでしまう柔軟さがある。少しばかり言いにくいことを伝えるときや決定に迷ったとき、わたしたちはことわざの力を借りるではないか。「急がばまわれ」「目くそ、鼻くそを笑う」「人の噂も七十五日」…、おなじみのことわざを挙げ、語句の選びかたや表現を分析し、同意味の英語の言い回しと比較し、ことばに浮き彫りにされる人間の普遍的なここ

目次

転石、苔を生ぜず
隣の花は赤い
夜目遠目傘の内
三尺下がって師の影を踏まず
急がばまわれ
船頭多くして船、山に登る
灯台もと暗し
娘は棚に上げ嫁は掃きだめからもらえ
鶏口となるも牛後となるなかれ
話半分腹八分〔ほか〕

著作者プロフィール

外山滋比古

( とやま・しげひこ )

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923?2020年。愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論やエッセイを多数執筆した。40年以上にわたり学生、ビジネスマンなどを中心に圧倒的な支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(筑摩書房)他、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

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