現代語訳 般若心経
人はどうしたら苦しみから自由になれるのか。言葉や概念といった理知を超え、いのちの全体性を取り戻すための手引を、現代人の実感に寄り添って語る新訳決定版。
人はどうしたら苦しみから自由になれるのだろうか。私たちは、生まれ落ち成長するにしたがって、世界を言語によって認識し、概念を動員して理解する。それは、社会で生きる以上不可欠なものかもしれないが、いっぽうで迷いや苦しみの根源でもある。『般若心経』には、そうした合理的知性を超えた、もうひとつの「知」が凝縮されている。大いなる全体性のなかに溶け込んだ「いのち」のよろこびを取り戻すための現代語訳決定版。
1 「般若心経」(大本)の訳
2 「般若心経」(小本)の訳
3 「般若心経」(小本)の書き下し
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とうとう大それた本を書いてしまった。無数の解説書もあるなかで、なぜ敢えて「現代語訳」を書いたのか……。それは私自身が納得できる『般若心経』の訳に、出逢えなかったからだ。現代人として知的に納得することはとても大切だと思う。しかしこの経典の本当の力は、それだけではあまり発揮されない。現代人の「いのち」を潤す「響き」の力を、私は強調したい。読んで理解し、あとはどうかご自身の頭とからだでお確かめいただきたい。玄侑宗久